Belle and Sebastian『Girls in Peace Time Want To Dance』

ガールズ・イン・ピースタイム・ウォント・トゥ・ダンス

 

わたしにとってのベル・アンド・セバスチャンは2003年の『Dear Catastrophe Waitless』で、丁度高校を卒業をして大学に上がるまでの宙ぶらりんの期間にこのアルバムを買って、これからの事を何とはなしに夢想しながら、物憂いようなわくわくするようなぼんやりとした気分に浸って何度も聴いたことを覚えている。その後、ベルセバの過去の音源をいくつか聴いてそれなりにのめり込んだりもしたのだが、なぜか新譜が出ても特に購入して聴くことはなかった。

初めてベルセバの音楽を聴いてから10年以上も経って聴いたベルセバの新譜『ガールズ・イン・ピース・タイム・ウォント・トゥ・ダンス』。骨太でハイファイな音像や豪快にシンセが鳴り響くディスコ・ナンバーに驚きを得たが、通しで聴いてみればベルセバベルセバだった。変わったところもあるかもしれないが、大事なところは何も変わっていない。それはどこまでも生活に寄り添った音楽で、日常の些事に一喜一憂する人間の人生のサウンドトラックと成り得るところである。ベルセバが変わらずに奏でているのは、モノクロームの日常に生きる青年の生活にそっと色を差し込むような音楽なのだ。

 

 

 

ヤァ!カタストロフィ・ウェイトレス

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