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最近のお気に入りを3枚ーJamie xx, Jam City, BudaMunk

 

イン・カラー

イン・カラー

 

 The xxからジェイミー・エックス・エックスのソロデビューアルバム。分類的にはハウスなのだが、ハウスミュージックってこんなにドラマチックな音楽だっけ?と思ってしまうほど、起伏に富んだ展開と色彩豊かな音色に満ちている。ドラマチックに感じるのはバンドメンバーであるロミーとオリヴァーの憂いのあるボーカルがフィーチャリングされた曲が序盤中盤終盤に配置されていることが一役買っているのだが、フィーチャリングはあくまでもフィーチャリングであり、曲単位で聴けばThe xxの新曲と言われても疑わないような雰囲気を持つ曲であるものの、全体を通して聴けばジェイミー支配下のアルバムにおける絶妙すぎるアクセントととして綺麗に収まっている。快楽指数がべらぼうに高いジェイミーのハウスミュージックにロミーとオリヴァーの歌声が加わることによって感傷性が増し、何とも胸の締め付けられるアルバムとなっているのである。ムーディーマンのハウスが素晴らしいソウルミュージックであるように、ジェイミーのハウスは素晴らしいポップミュージックである。ピッチフォークによるレビューはいずれ翻訳したい。

 

Dream A Garden [帯解説・ボーナストラック収録 / 国内盤] (BRC460)

Dream A Garden [帯解説・ボーナストラック収録 / 国内盤] (BRC460)

 

ジャム・シティのセカンドアルバム。ノイズ/ドローンとメランコリックなギター(と歌)と書いてしまうとフェネスのように思えてしまうが、あくまでもビートの効いたクラブミュージック。かといって物凄く踊れるというわけでもなくて、最初はベッドルームなのかフロアなのかというどっち付かずな佇まいに戸惑ったりもしたのだが、通しで何度も聴いているうちにこの確立された世界観にどっぷりと浸かっていた。そもそもベッドルームであるかフロアであるかなんてどっちでもいいじゃないか。大事なのは作品としての全体性である。 眩いギターの音色とぼやけた音像にぼんやりと聴き過ごしてしまいそうになるが、内実もの凄く尖っている。調和/不調和、踊る/踊れない、鋭利/鈍ら、二つの背反する要素が絶妙にブレンドされた美しいアルバム。

 

The Corner [デジパック仕様 / 国内盤] (JSPCDK1025)

The Corner [デジパック仕様 / 国内盤] (JSPCDK1025)

 

 今年は日本語ラップで素晴らしいアルバムが何枚もリリースされているが、ブダモンクによるこのアルバムもその1枚。いいビートメーカーにはいいラッパーが集まるというか、フィーチャリングされるラッパーの顔ぶれが非常に豪華(EVISBEATS, KOJOE, MONJU, OYG, 5lack, MCKOMICKLINICK, PUNPEE, ISSUGI, jjj, mabanua)なのだが、あくまでもブダモンクのアルバムとしての統一感が全く損なわれていないのが素晴らしいと思う。いつもは人懐っこさを感じさせるPUNPEEやEVISBEATSのラップですら、ブダモンクのトラックの上では煙たくひたすらクールに感じる。かと言ってそれぞれのラッパーが没個性に陥っているというわけでは全くなくて、それぞれの曲の中で異なる才能が綺麗に溶け合っていい音楽が生まれているこの感じに日本語ラップシーンのある種の豊穣さを感じる。エッヂの効いた尖った音楽だけど、チルアウトとしても何度でも聴ける。ところでPUNPEEの「Drive in Theater」でもフィーチャリングされていたMCKOMICKLINICKのラップがとても好きなのだが、調べてもイマイチどんな人なのかがわからない…。