Walky-Talky's Journal

INDIE POP FANCLUB

SONICMANIA 2018

直前まで行くか迷っていたソニックマニアに行ってきました。フジも3日間行ったし、サマソニ本編の2日目も行くし、というところで、自分の中で自重ムードが漂っていたのですが、ブレインフィーダー勢は豪華だしマイブラも一度は観てみたいしというのと、サマソニの2日目のベックとジョージ・クリントンがだだ被りしてたので、ベックを観るためにはソニマニで御大を観ておかなければとこじつけて、前日にチケットをポチりました。以下、帰りの電車内で書いた高速レポート。

 

1. CORNELIUS@CRYSTAL MOUNTAIN

MELLOW WAVESのレコ発単独のリキッドは行ったもののオザケンを観るために途中で切り上げた昨年のフジ、今回もJAMESZOOを観るかコーネリアスを観るかでぎりぎりまで迷った挙句、JAMESZOOが30分セットだったこともありこちらを選んだ。結果、コーネリアスは昨年のフジと同じく30分で切り上げることに‥。ステージを隠す幕に投影される映像が音と同期して文字通り開幕すらオープニングは何回見ても鳥肌が立つほどカッコいい。そこから始まる一曲目「いつか/どこか」のソリッドな演奏もカッコいい。けれども、徐々に「あ、これ観たことあるな」という既視感から抜け出せず気持ちがそこまで上がらない。何度観てもカッコいい「Count Five or Six」〜「I Hate Hate」の流れを見届けたところで満足して、レインボーステージのドリアン・コンセプトへ。

 

2. DORIAN CONCEPT@SPACE RAINBOW

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この移動が大成功で、もうドリアン・コンセプトがこの日のベストアクトだった。音源を聴いたときはどちらかと言うと頭脳派で複雑なビートミュージックの印象だったけど(それこそ、インテリジェント・ダンス・ミュージックとでも言いたくなるような)、実際観てみたらとんでもなく肉体的なダンスミュージックで無茶苦茶踊らされた。恐らく手元でメインとなる三台の機材を使っていたのだけど、その三台の機材を縦横無尽に操りながら音楽がその場で生成されていくような様は、耳で聴いても気持ちいいし、目でその動きを追っても笑えるほど楽しかった。音のレイヤーが幾重にも重なり変則的なビートが刻まれ、複雑な音楽ではあるのだけど、それらがひとつの音の塊として迫ってくるときのカタルシスと言ったらほんとに笑えるほどだった。シラフでも完全に酩酊気分、べらぼうに快楽的な音楽だった。

 

3. GEORGE CLINTON & PERLIAMENT FUNKADELIC@SPACE RAINBOW

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続いて同じレインボーステージにて、御年77歳になるジョージ・クリントン率いるパーラメント&ファンカデリック。さすがに今回観ておかなきゃ次はないでしょ、ということで今回の目玉のひとつだったアクト。セッティングの段階から何やら賑やかなステージに期待が高まり、ダンサー、コーラス隊含む大所帯がステージに登場しギターカッティングが鳴らされた瞬間からもうP-FUNKの世界。ヒップホップアクトよろしく「プッチャヘンザ!」を連発し、唸りながら反復するビートの上で大勢のマイクパフォーマーが観客を煽りまくるその音楽は、完全に今と地続きのブラックミュージックだった。ファンクとヒップホップが連続してることなんて当然のことではあるけれど、それを目の当たりにできたってのは本当に貴重な体験だったと思う。欲を言えば、"One Nation Under a Groove"を聴きたかったけれども。

 

4. MY BLOODY VALENTINE@CRYSTAL MOUNTAIN

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今回の目玉のもうひとつ、マイブラ。フライング・ロータスとがっつり被っていて若干迷ったが、マイブラは一度も観たことがなく、その爆音を一度体験してみたかったのでフライローは諦め。10分押しくらいで始まったステージ、耳を守るために耳栓装着。1曲目は"I Only Said"。恐る恐る耳栓を外して聴こえ方の違いを確認してみたが、直にこのノイズを耳に入れるのはヤバイと一瞬で判断し、すぐさま耳栓を装着し直した。周囲の人を見た感じかなり多くの人が耳栓つけてなかったけど、耳大丈夫なの?って本気で思った。大丈夫ですか・・? 2曲目もラヴレスから"Soon"。演奏自体はかなりタイトで、ポップミュージックのフォーマットにノイズを持ち込むと何となくだらしなくなりがちな気がするのだが、マイブラの演奏はそういうのと無縁で、あんだけノイズを鳴らしてるのに無駄なノイズは鳴らさない、みたいな強固なストイックさを感じた(ラストの"You Made Me Realise"の噂のノイズピットにしても無駄がない)。今回個人的にマイブラの演奏を楽しんだとは言い難いけど、このシューゲイザーオリジネーターの矜持とでも言いたくなるストイックな演奏は本当に凄いなと思った。2曲目にして眠気がピークに達し、後方へ退散、後は座って微睡みながら聴いた。後半に行くに連れて益々音量が上がっていったように感じたのは気のせいだったか‥。

 

5. FLYING LOTUS@SPACE RAINBOW

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マイブラ終わりの呆然とした頭でフライング・ロータスを少しだけ観る。3Dメガネはすでに配布終了してたが、先に貰ってたのでメガネの上に3Dメガネを装着。耳栓したり3Dメガネを掛けたりと体験型アミューズメント。2014年の新木場のブレインフィーダー以来4年振りに観るフライローのステージは前にもまして貫禄があり隙がない。正直マイブラを観た後だったので、躍動するビートに体が即座に反応し、これこれ求めていたのはこういうの、と思ってしまった。3Dの映像演出にしてももちろんなくても充分楽しめるものだが、あればより楽しみが増えるという感じ。3D映画で痛い目を見ていた経験からその効果に猜疑的ではあったが、実際に見てみると思いのほか楽しいし、周りからも「お、今のすげー」という声が上がっていた。ものの15分程度だったが、完全にブレインフィーダーのドンの世界観に引き込まれた。

 

6. ROSS FROM FRIENDS@SPACE RAINBOW

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ラストはブレインフィーダーから、ロス・フロム・フレンズ。午前4時の人も疎らになったフロア、最後のアクトのためアルコールも解禁、踊るには最高のシチュエーション。3人で登場したかと思ったら1人はサックス奏者、もう1人はギター奏者だった。鳴らされる音はブレインフィーダーらしからぬ比較的シンプルな四つ打ちにボーカルループが乗るハウスミュージック。上物に絶妙な感傷性があって、それまでアクの強いアクトが多かっただけに、いい案配にチルアウトしながら踊ることができたし、ブレイクで見せる変態的なミキサープレイは結構興奮させられもした。ステージ脇でずっと見守りながらたまに出てきて観客を煽るフライング・ロータスのボス感にほっこりとさせられたり。気持ちよく終演の時間を迎えました。

 

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幕張メッセのオールナイトイベントのおなじみの光景。マイブラが爆音でライブしてるときな耳栓なしで寝てる人が沢山いたのはびっくりした。煩いのも度を越えれば無音と一緒なのか、眠気には何も勝つことができないということなのか。

都市型フェスということで、フジの時にはさほど気にならなかった、眠い、寒い(暑い)、怠い、という人間のダメな部分が前景化しまくりの一夜でした。便利だとこうも甘えが出てくるのかと。音楽を聴く環境としてどちらが良いのかというのはわからないですが、まあこれはこれ、それはそれということで。

 

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オール明けの朝の青空は気持ちよかったです。