Walky-Talky's Journal

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SUMMER SONIC 2018

サマーソニック2018、2日目。今回の目当ては何を置いてもチャンス・ザ・ラッパーの初来日ステージ。前日の大阪のステージの様子とか、いろいろ情報は入ってきて思うところはあったけれど、とにかく楽しむぞ!と、ただそれだけを思って会場に向かう。結果、一生モノのライブ体験。マジでチャンス、日本に来てくれてありがとうと心から思って、一晩経った今も余韻が続いている。たぶんこれは一生続く。

 

1. REX ORANGE COUNTY@SONIC STAGE

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同じくチャンス目当ての友人と合流して会場入りしたのは14時前。近況などを話しつつ向かったのは、これまた楽しみにしていたレックス・オレンジ・カウンティの初来日ステージ。ソニック・ステージ後方まで埋まった客入りと前方の熱狂的な歓声から、初来日とは思えない日本での人気の高さが伺うことができた。緑のTシャツと短パンというラフな格好で登場したアレックス、サポートメンバーはドラムとベースの二人だけ。決してイケメンではないが(失礼)、黄色い歓声が上がりまくってるのが微笑ましい。冒頭はアルバムと同じ流れで"Apricot Princess"から "Television / so Far so Good"。ドラマチックな展開を見せるこの二曲で早くもピークタイム。鍵盤、ベース、ドラム、というミニマムなセットでありながら、アレックスの嗄れ声の歌の力と曲の持つキャッチーな魅力は原石のように輝いていて胸が躍る。ただ、ライブのダイナミズムは充分に堪能できたものの、欲を言うならば音源でのあの緻密なアレンジをフル編成のライブで聴いてみたいという贅沢な気持ちが頭をもたげてしまったのも本当のところ。弾き語りを挟んで正味45分程度、今後への大きな期待が膨らんだステージングだった。

 

2. JORJA SMITH@SONIC STAGE

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続けてソニック・ステージでジョルジャ・スミス。こちらもイギリスから、1997年生まれの21才という若手の注目株。レックス同様にステージが始まる前からフロアはかなり埋まっており注目の高さにちょっとびっくりした。タワレコとかでは結構展開されていたけど、これだけの人がどこから情報を仕入れて観に来ているんだろうなと。パッと観た感じでは年齢層は若め、女性が多めな印象。手練のミュージシャンをバックに真紅のドレスを来て登場したジョルジャは既に大物の風格がある。フジでカリ・ウチスを観たときもそうだったけど、登場した時点で場の空気を支配してしまうような女性シンガーは本当に絵になるし、ステレオタイプかもしれないけど「闘っている」感じがするのだ。オープニングはアルバム同様"Lost & Found "。ゴリゴリのR&Bではなくてオーガニックなソウルミュージックで、腰にくる低音と繊細だけど芯があるジョルジャのボーカルが非常に心地よく、自然と体が動く。安定感がありながらソロ回しをしてしっかりとした主張があるバックバンドの出来も素晴らしく、踊らせにきたらこれはかなり気持ちいい感じになりそうだと、早くも次の一手が楽しみになった。

 

3. CHANCE THE RAPPER@MARINE STAGE

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ジョルジャが終わりシャトルバスを使ってマリンステージへ移動。マイク・シノダ終わりで前方へ向かうと、なんと最前列に陣取ることができた。この距離でチャンスが観れる・・と興奮しつつ、おれが最前でいいんすか?と、ちょっと気後れしないでもない。とは言え、こんなチャンスは一生のうちに滅多にあるものではないと全力で楽しむ覚悟を決めて臨んだ。チャンスのステージの感動は言葉にし難いものがある。一人の人間がいて、その人をサポートする人がいて、音楽をやって、楽しみにきている人が大勢いて、楽しませようとしている人がいて、煽って、応えて、煽って、応えて、みんな楽しくなる。そうした交感によって生まれる祝祭的な空間と時間の中に、ただただ身を任せて踊って歌って見た。その中にあって一身に注目を集めるチャンスの一挙手一投足、表情からは、どこまでも人間らしい喜びや悲しみや怒りや吹っ切れが感じられて、そこにまた感動的だった。日本人は英語でシンガロングができないとあげつらう輩がいるけど、日本語が母国語の日本人が英語でシンガロングするのが難しいのは当たり前であって、コール&レスポンスやシンガロングがどんな力を生み出すか日本人だって何人だって言われなくてもわかっているし、何なら初めてライブに来る人だってそれが良いライブであればすぐにわかるはず。それが音楽の力だと思っているし、チャンスは今回そこに導いてくれたのだと思っている。ステージもフロアも本当に素晴らしかったし、感動した。

 

チャンスに全てを持ってかれてそのあとのベックはアリーナ席から眺めるだけで、全然頭と身に入ってこなかったけど、この日はもうそれでよかった。