Walky-Talky's Journal

INDIE POP FANCLUB

SOLEIL "SOLEIL IS ALRIGHT"

センスの良い大人たちが現役中学生とバンドを組んだらこんな魔法の音楽が生まれてしまった。 

SOLEIL is Alright

SOLEIL is Alright

 

 元たんきゅんデモクラシーの現役中学生それいゆと中森泰弘ヒックスヴィル、ましまろ)、サリー久保田(ex.ザ・ファントムギフト、les 5-4-3-2-1)からなるバンド、ソレイユのセカンドアルバム。高浪慶太郎澤部渡横山剣原田真二(!)など豪華作曲陣が楽曲を提供。

アイドルポップスの亜種のようなこのプロジェクトだが、脇を固める大人たちが上に挙げたように物凄い人たちばかりなので、普段どちらかと言うとアイドルポップスを敬遠しがちな自分のような人間にもグサリと突き刺さる懐の深い一枚になっている。本当に良いです、これ。まず冒頭の"太陽がいっぱい"から一気に持ってかれた。大人たちの余裕と本気を感じさせるタイトな演奏とセンスの良いアレンジを見事に乗りこなすソレイユの歌声は、幼さがありつつも同時にどうしようもなくこなれていて、「これぞアイドル!」と快哉を上げたくなるほどスリリング。The Beatles"Taxman"、スパイダース"メラメラ"、The Who"My Generation"の見事すぎるオマージュ。続く"Baby Boo"は60'sガールポップ風のスペクターサウンドで、途中の語りの部分の舌足らずさとボーカルの質感がたまらなくマッチしていて悶絶させられる。これは本当に平成の終わりの音楽なのか? M4の"夏の終わりのシルエット"は爽やかさと切なさが同居した松田聖子風のゴールデンアイドルポップスのメロディーとブリーズ感溢れる演奏が心地良すぎる名曲。白眉は「あたしの彼氏は家族と一緒に香港へと引っ越しちゃったの」と歌われる横山剣の筆によるM9"Hong Kong Chang"。剣さんの歌声が聴こえてきそうな洒脱なエキゾチックサウンド&メロディー×ソレイユの邪気と無邪気が渦巻く歌声の化学反応は完全にアイドルポップスの新機軸。…とかとか全曲レビューしていきそうなほど名曲揃いで相当聴き込み甲斐があります。60s-80sの古き良きアイドルポップスが好きな人には堪らない一枚であり、良質なビートポップスが好きな人にも堪らない一枚。どんな人が買っているのか非常に興味があるところ。売れてくれ。


SOLEIL「太陽がいっぱい」MV(short ver.)