Walky-Talky's Journal

INDIE POP FANCLUB

TWEEDEES "DELICIOUS"

「理想のポップス」ーTWEEDEESによる全てのJ-POPがお手本とすべき完璧なサウンドデザイン。 

DELICIOUS.

DELICIOUS.

 

 1990年生まれの清浦夏実と1969年生まれの元シンバルズ・沖井礼二によるポップユニット、TWEEDEESの3rdアルバム。親子ほども年齢の違う男女のポップユニットと言うと真っ先にスパンク・ハッピーを思い浮かべてしまうが、こちらはスパンクスのようにメンバーの属性や関係性までも作品に落とし込んでしまうような「えぐみ」はなくて、非常に爽やかな印象。沖井氏にはたぶん「理想のポップス」の型があって、このプロジェクトもそれを目指していくようなスタイルなのだと思う。自分は渋谷系世代ではないし、シンバルズも後追いで深くはまったタイプではないのだが、TWEEDEESを聴いたざっくりとした印象では、特に後期シンバルズでやっていたことと非常に近しいものを感じた。

スピード感のあるパンキッシュな曲を耳触りの良いエレクトロニクスで包み込み、洒落たコード感に乗るポップなメロディーをスムースで透明感のある女性ボーカルが歌う。現在では世界中にあまねくフォロワーが出ていそうなスタイルだが、オリジネイターの矜持というか、自分のような人間でも「このスタイルは沖井礼二でしょう」と感じさせられるほど他の追随を許さないような迷いのない音世界が確立されている。端的に言って無茶苦茶クオリティーの高いポップス。何度でも聴ける。これほどまでに音数が多く圧の強い音楽でありながら、全く耳触りに感じさせないサウンドデザイン(ボーカルの声質含む)は全てのJ-POPがお手本にしてほしいとすら感じるもの。巷で流れる耳がキンキンするようなJ-POPに辟易している人に全力で推していきたい。


TWEEDEES『DELICIOUS.』ティザー